食中毒の予防対策が知りたい!

食中毒って怖いですよね

食中毒を未然に防ぐためのコツなどはあるのでしょうか。
アドバイスお願いします。

家庭でも発生する食中毒

1年を通して発生する食中毒は、飲食店や各種施設での食事を原因とする発生がよくニュースを賑わせますが、実は、毎日の家庭の食事にも危険が潜んでおり、実際に発生しています。
ただ、家庭での発生の場合は症状が軽かったり、また、少人数の発生であれば食中毒として認識されることはありません。
しかし、重症化するケースもあり、最悪の場合、死亡する例も少なくないのです。
家庭での料理と言えば「おいしい料理法」に目が行きがちですが、安全な料理にも心がける必要があるのです。

食中毒の予防対策の原則

食中毒の主な原因は「細菌」と「ウイルス」です。
細菌もウイルスもどちらも非常に小さい微生物で、目に見えませんのでとてもやっかいです。
食中毒を予防する基本は「付けない」「増やさない」「殺す」の3つです。
①細菌やウィルスを付けないために、食材は鮮度の良いものを使用し、キッチン周りは清潔に保ち、保存・加工・調理は清潔な器具を使用し、食品を扱う前後には必ず手を洗うことが必要です。
②細菌を増やさないために、調理・加工は迅速に行い、食品の消費期限は守らなくてはいけません。
細菌は温度や湿度などの環境条件が揃うと食べ物の中で増殖し、それを食べてエネルギーとしながら増殖することにより食中毒を起こします。
計画的に買い物をして、必要に応じ冷凍保存を活用して細菌の増殖を抑えます。
生肉や生魚などを長時間常温で放置しないように気を付けましょう。
③細菌やウィルスを殺すために、加熱をして、細菌などを死滅させることが有効です。

家庭で気を付ける食中毒予防

食材の買い物からの食品の流れに沿って注意点を整理します。
〈参考サイト〉
政府広報オンライン

①食品の買い物では、消費期限をよく確認して、肉や魚などの生鮮食品や冷凍食品は最後に買うように。
また買い物後はできるだけ寄り道をせずに帰るようにしましょう。
②食品の保存
冷蔵食品・冷凍食品は、買い物から帰ったらすぐに冷蔵庫や冷凍庫に保管するようにして、生肉、生魚、生卵などを取り扱う前後は手洗いを励行します。
③料理の下準備
調理の前に丁寧に手洗いを励行します。
野菜などの食材は水で洗います。
生肉や生魚の汁が、サラダなど生で食べるものや調理済ものにかからないように注意しましょう。
またこのときも、生肉・生魚、生卵を触ったら手洗いをします。
使用後の調理器具は洗った後、特に生肉や魚を切ったまな板や包丁は熱湯で消毒するか、キッチン用殺菌剤を使用したて殺菌するようにしましょう。

④調理時
調理の前に改めて手を洗います。肉や魚は十分に加熱します。
⑤食事
食事の前には石けんで手を洗い、清潔な食器を使いましょう。
また、特に夏は、作った料理を長時間放置しないことが重要です。
⑥残った食品
触る前には必ず手を洗います。
時間の経過や常温で放置した生ものなどで、少しでもあやしいと思ったら思い切って捨てましょう。