子どものベランダ落下防止策を教えて下さい

万が一のことを考えると怖いです。

二歳になる息子がいます。
息子は現在色んなものに興味を持つ年頃のようで、目を離したすきに窓の近くで走り回っていたり、おもちゃではないもので遊ぼうとしていたりとやんちゃぶりを発揮しています。
もちろん常に安全には気を使っており、こまめに監視はしているのですが、それでも万が一のことを考えると不安です。
特に怖いのは「ベランダでの転落事故」です。
このような転落事故を未然に防ぐ為のアイデア等があったらぜひ教えてださい。

ベランダの柵と足場についてアドバイスです!

柵の高さ(規定では1.1m)は守られているか、手で揺すってしっかり固定されているか、縦格子の柵の場合隙間が広すぎないかというハード面をチェックします。
子供の頭が抜けない幅は10㎝程度とされています。
横格子の柵の場合は子供が足をかけて上りやすくなりますので注意が必要です。
ベランダの柵はなくてはならないのですが、その材質や強度については明確に定められていませんので、住む側でのチェックが求められます。

また、事故は3~4歳の幼児が多いのですが、3歳児の平均身長は90㎝強、4歳児の平均身長は約100cmです。
50㎝程度の踏み台があれば、150㎝程度になります。
十分に1.1mの柵の高さから、十分に上半身が乗り出せる高さになることを忘れてはいけません。
背伸びでもすればなおさらです。
頭部を含む上半身は、下半身に比べ重く、乗り出せば大変危険です。
この時期の幼児は好奇心も強く、ニュートンではありませんが、窓から物を落として落下するのを観察する子供さえいます。
その反面、落下することの危険を知らないため、好奇心が勝ってしまうのですね。

従って、絶対に踏み台になりえるものをベランダに置いてはいけません。
たとえ植木鉢でも、外が見たいと思った子供は登って下をのぞきこもうとします。
エアコンの室外機も柵から離して設置するようにして、どうしてもできないような場合には、子供が近づけない工夫をしましょう。
たとえ柵から離れたところに置いた荷物などでも、子供は動かしてくるので窓側に置けば大丈夫という訳ではありません。
足場になりうるものは絶対にベランダに置かないのが鉄則です。

子供を一人にしない

繰り返し起きている過去の幼児のベランダからの落下事故で多いのは、母親が近くのコンビニに行っていたり、上の子供の忘れ物を届けるために1階に降りていたりしたチョットした隙に起きているケースが目立ちます。
少しの時間なら大丈夫だろうという安心が、子供にとってはいつも両親から「ダメ」と言われていることを実行する「絶好のチャンス」と映ってしまうのかもしれません。

サッシにクレスト錠をしていても、3~4歳の幼児であれば、容易にはずしてベランダに出ることができます。
2010年に起きた12階のベランダから4歳の幼児が転落した事故では、母親が近くのコンビニエンスストアに数分間外出したすきに、子供がリビングにあった子ども用イス(高さ約50センチ)をベランダへ運んで、イスに乗り誤って転落したとみられています。

子供から目を離さない

2016年に起きた6階の出窓から1歳児が転落した事故では、ベランダではないのですが、この時は、母親は子供と添い寝をしていました。
母親が目を覚ましたら子供の姿がなかったということです。
この時の足場はベッドではないかとみられています。一緒にいるからと言って油断は禁物なのです。