他人とうまくコミュニケーションが取れないという個性
「発達障害」という言葉はここ最近急激に色々な場所で聞かれるようになった言葉です。
しかし案外「発達障害」という症状を正しく理解している人というのは少なく、時にネタやからかいのために言葉が使われてしまうこともあるようです。
いわゆる「発達障害」に分類される子供は、普段から落ち着きがなく自分勝手で、周囲の雰囲気や指導に対して自分を上手に合わせることができないという特徴を持っています。
これらは一昔前までは「親のしつけが悪い」「わがままで自分勝手な性格をしている」といった属人的な環境論で片付けられてきた問題でした。
外的な要因が全く無関係とは言いませんが、教育現場における「発達障害」はむしろ先天的な体質によって起こる場合が多く、本人や親の責任である例は少ないものです。
コミュニケーション能力を重視し、いわゆるKYな行動を排斥する傾向のある現代日本社会においては発達障害を生まれ持った人やその家族は非常に生きづらく、時に過度な自虐精神を持ってしまいます。
発達障害によるコミュニケーション不全は確かにごく一般的な社会で求められる能力とは異なるものですが、それを個性として捉えることができれば世間一般の人とは違った才能を伸ばし、自分なりの幸福感のある生活を送っていくことができます。
まずは発達障害の一般的症状を詳しく知り、それに該当する部分に思い当たるなら、そこからどういった対策をしていくべきかを前向きに考えていきましょう。
発達障害の主な種類
発達障害は大きく「精神遅滞(知的障害)」「広汎性発達障害」「特異的発達障害」の三種類に分類することができます。
このうち最も症状が重いのは「精神遅滞」で、心身の機能が全般的に未発達なまま成長をしていってしまうことが特徴です。
一方「広汎性発達障害」は発達や機能の遅れが広範囲に渡って起こることを言い、社会的な対人関係の構築を苦手として、人とコミュニケーションが取りづらく、特定のことに過剰にこだわりを持つという3つの代表的な特徴を持ちます。
最後の「特異的発達障害」は特定の分野にのみ発達の遅れが見られることを言い、具体的には読み書きや運動能力の一部が著しく遅れてしまっている場合が含まれます。
現在非常に多く症例が聞かれている「ASD(自閉症スペクトラム障害・アスペルガー症候群)は「広汎性発達障害」で、「ADHD(注意欠陥・多動性障害)」および「LD(学習障害)」は「特異的発達障害」に分類されています。
これらの発達障害はそれぞれ独立した病気というわけではなく、境界も非常に曖昧です。
一人の中に複数の症状として発生するというのが一般的です。

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