小学生の発達障害

発達障害はいつから見られるようになるか?

発達障害はダウン症のような遺伝的な病気と異なり、生まれた瞬間からそうだと分かるわけではありません。
発達障害の代表的な症状である自閉症の場合、その主な原因は先天的な脳の機能障害ですが、それでも生まれた瞬間からそうだと分かることはまずないと言ってよいでしょう。

兆候が現れる始めるのは自分で意思表示ができるようになってきた頃です。
例えばお腹が空いてミルクが欲しいといった時や、おむつが濡れて気持ち悪くなってしまった時、普通であれば大声で泣いてお母さんを呼びますが、自閉症傾向のある子供はうまく意思表示をすることができません。

あまり泣くこともなく放っておいても勝手に寝てくれるので、親にとっては「手のかからない良い子」というふうに思えますが、実際にはそれは自閉症の症状であることもあります。

自閉症や発達障害の症状が発現してくるのはだいたい2~3歳位からで、3~4歳位になってくると次第に周囲の子供との違いが顕著になってきます。

具体的には周囲の友達とうまく人間関係を築くことができなかったり、特定の遊びや行動にこだわりそれ以外のことを頑としてやりたがらないといったようなことです。

それでも保育園・幼稚園の頃は「幼い子供だから」ということで症状が見逃されることもままあります。
そうして先送りになってきた発達障害の行動がいよいよはっきり分かるようになるのが小学生に入ってからです。
早い段階で症状が疑われる場合は、自閉症やADHDなどの発達が少し遅れている子を支援する施設もありますので、そちらへの入園を検討されてみても良いかもしれません。
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学習の遅れや授業態度に行動が現れる

小学生の発達障害で目立つのが「ADHD(注意欠陥多動性障害)」です。
これは小学校の授業のように、大勢が同じ時間に一緒の机に座って先生の話を聞かなくてはいけないというシチュエーションになって初めてわかることです。

「ADHD」の場合、授業中にも関わらず席から立ち上がって教室内を歩き回ったり、勝手に自分の話をし始めたりといった行動をとるようになります。

友人関係を築くことが極端に苦手になって友達を作ることができなかったり、ひどいケンカをして大きな怪我を負わせたりといったようなことも起こってくるでしょう。

また自閉症傾向にある子供の場合、食事に強いこだわりを持っているということもよくあるため、特定の食品以外は食べられないという事もあります。

学校給食では家庭では食べたことがなかった食品が提供されるということもよくあるため、そうした食品を食べることを無理強いすることで大きなトラブルとなり、問題行動を見せるようになる事も珍しくありません。

発達障害や情緒障害の子供で一般のクラスでうまく学習することができないという場合、多くの学校で設置されている特別支援学級に入ることもできます。