発達障害であるという、人と違った人生を楽しむ
世の中のほとんどの人は障害を持たない健康な体で生まれてきます。
しかし児童心理学の現場においてはそうしたいわゆる「健常者」のことは「定型発達」といい、あらかじめ分かっているあるべきプロセスを経て成長していく人という風に分類します。
つまり「発達障害児」とは、「定型発達」をしない子供ということになり、それはつまる世の中の大多数の人が見聞きし感じていることと、全く違った感覚で世の中を見ることができるということになります。
世間の大多数に含まれないということは確かに不安なことかもしれません。
ですが世の中の多くの人とは違ったものの見方で一生を過ごすことができるということは、裏返して見れば「特別で貴重な人生を送ることができる」という事です。
ADHDのような発達障害を持った人の中には、自分だけの感性や才能を生かして有名人になっていった人も数多く見られます。
一方で自分自身が発達障害であるということに深く悩み、問題行動を繰り返してしまうという人も存在しています。
この違いはどこにあるかというと、生育環境の中で自尊心をきちんと育み、自己肯定感を正しく持つことができたかどうかということです。
最近では「発達障害を持つ人は天才的な才能がある」といったことがメディアで取り上げられることもありますが、発達障害というのはあくまで一つの個性であり、定型発達者と同じ生活をしていて自然に備わる才能というわけではありません。
発達障害でありながら社会的に成功した人は、幼少期に自分を理解しその力を正しく伸ばしてくれる環境があったということを忘れないようにしましょう。
否定ではなく常に肯定をしてあげる
発達障害の子供は生まれたときから常に否定的な視線にさらされがちです。
遅刻をしたり物忘れがひどかったり、自分のほしいものを衝動的に奪い取ろうとするような性質は、特に子供の時には周囲から冷たく扱われてしまうことでしょう。
しかしそこで家庭でも同じように否定ばかりをしていると、子供は「自分はダメなやつだ」「生まれて来ないほうがよかった」といった卑屈な気持ちを募らせていってしまいます。
発達障害を持った子供は時に定型発達児よりもずっと素直で、見聞きしたことや教えられたことを愚直なほどに実行します。
ですので両親や先生は本人の自主性を育てるために突き放すというのではなく、こういうときはこうするのだということを丁寧に一つ一つ教えてあげることが大切です。
発達障害児に「このくらい自分で判断できるだろう」という気持ちは禁物になります。
本人のよいところを見つけそこを褒めてあげることで、きっと素晴らしい自分なりの才能を発見できるようになるでしょう。

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