子供の成長痛は一体何が原因で起きるのでしょうか

4歳の女の子です。寝る前に足が痛いと泣き出します

今年春に幼稚園に入園した娘ですが、週に1回ほど夕食の後や寝る前に足が痛いと泣き叫びます。
ひどいときは痛みで寝不足になることもあり、翌朝、幼稚園に送るのは母子ともにきついです。
痛む場所は日によって違うようで、ふくらはぎ、足首、かかとに痛みを訴えることが多いです。

痛みを訴える時も、足が腫れているわけでも赤みがあるわけでもありません。
翌朝は痛みを訴えることもありませんので、これがいわゆる成長痛なのかと思っています。
原因や対策を教えてください。

一度小児科医の受診をして見られたら?

成長痛とは子供が夕方や夜になると訴える、太股、足首など足全般の痛みです。
子供は筋肉・骨・関節などが未発達なのに活発に動きますので、夜になると疲れが溜まり痛みがでると考えられています。
日中の運動量が多かった日の夜は、特にひどく足を痛がることが多いようです。
朝になると痛みは消え、病気ではないので、レントゲン検査などでは異常は見つからず、一般的には成長とともに治癒します。
しかし、自然によくなると言われても、幼稚園通園に支障が出るのはつらいですので、一度、小児科の受診をされることをお勧めいたします。
レントゲンや血液検査を受けておけば、症状はいわゆる成長痛だとしても、他の異常がないということだけは安心できます。

また、妊婦さんでも服用できるような安全な鎮痛剤もあります。
これはカロナールという薬剤ですが、痛み出したら服用して5時間程度は効果があるようです。
処方していただいて、痛み・睡眠不足から解放されるといいですね。

病院受診以外の対処策

成長痛の理由として、子どもは自分の筋肉・骨などの身体能力以上に日中に活動すると、日中に遊んだ後の筋肉痛、疲労などを足の痛みと感じて親に訴えているのではないかといわれます。
また、特に第一子の場合は、弟や妹になる赤ちゃんが生まれたりすると、これまで自分が両親からの愛情を一身に受けていたのに両親の愛情が赤ちゃんに向くという、精神的不安が痛みを生んでいるのではないかという説もあります。

子どもの成長痛の対処法としては、まずは疲労しないように十分な休息をとらせてあげましょう。
子どもは疲れ知らずでよく遊びますが、実際に疲れないのではありません。
特に、足に疲労がたまるような運動を控えるよう見守ってあげてください。
どうしても痛む場合は、鎮痛剤や温シップ又は冷シップのどちらか効果がある方で処置してください。
ストレッチやマッサージで肉体的・精神的なリラックスをもたらすことも試してください。
また、精神面のケアとしては親が優しく抱きしめて安心させてあげることも、痛みを和らげる方法として重要だと言われます。

医療機関を受診して放っておいても大丈夫と言われても、子どもは我慢できないほど痛いのです。
親が愛情を注ぐことも痛み軽減の重要な要素です。